大阪府吹田市、江坂駅近くの女性専門鍼灸院、花咲鍼灸室です。
立春を過ぎ、暦の上では春になったものの寒い毎日が続いていますが、皆様お元気でしょうか。
2月のお休みをお知らせいたします。
2月のお休みは2月5日、12日、19日、26日、いずれも日曜日です。
2月11日、23日の祝日は開院しておりますので、普段平日はなかなか行けないという方はぜひご利用くださいね。
2月に入ると花粉症をお持ちの皆さんはちょっと憂鬱になってきますよね。
温かい晴れた日が増えてくると、杉花粉が飛び始めます。目や鼻、のどの違和感、かゆみ、鼻水や涙が止まらないなど、日常生活にも影響が出る症状も。
人によっては肌のかゆみや肌荒れもひどくなってきます。
東洋医学で考えると、目は肝、鼻や肌は肺の影響を受けています。
春は「肝」の季節。
日が長くなってきて春の兆しを感じる頃から、「肝」の活動が盛んになってきます。
肝は免疫機能や気血の巡りに影響を及ぼす器官なので、活性化するのはいいことなんですが、一方で緊張やストレスに影響を受けて調子を崩すと言われています。
日頃からストレスをため込んでいたり、年度末に向かって仕事が忙しい、受験本番直前、新年度から環境が変わるなどプレッシャーを抱えていると、調子を崩したまま活性化するので誤作動が起こりやすくなります。
肝は「将軍の官」という別称がついていて、非常に力が強く、体を守るために様々な働きをしています。
そんな肝が誤作動を起こすと
・頭痛やめまい、目の充血、耳鳴り等、顔や頭での症状
・頸肩や背中・胸などが「張って詰まって苦しい」症状
・近くにある「脾」に影響して、胃痛や下痢、便秘などの消化器症状
・肝の上にある「肺」に影響を与え、鼻や皮膚、喉など、肺が影響を及ぼす場所での異常
等々、体のあちこちに影響していろいろな症状を引き起こしてしまいます。
女性であれば生理不順や生理痛が重くなるなど、月経関連の問題も。
なので、この時期は積極的に「肝」のケアをすることがとても大事。
自分ででできる肝のケアを、いくつかご紹介しますね。
しんどい時は動く!
肝が調子を崩すと気の巡りが悪くなります。無意識にため息の回数が増えたり、げっぷが繰り返し出たり、お腹が張ったりするのは、気の巡りが悪い証拠。
背中や肩がなんか詰まる感じもそうです。
なんともしんどい感じがしますが、こんな時はじっとしていると逆効果。
仕事中なら立ち上がって大きく息を吸い、大きく吐きながら伸びをしてください。詰まってるなあというところを意識して伸ばしましょう。
少し席から離れて歩き、トイレや休憩スペースに行って気分転換ができればもっといいですが、忙しいときは自分の席でも構いません。
お休みで時間があるときなら、荷物は極力持たずにご近所を散歩するのもいいです。少し大股に、視線は空や周りの景色など遠くを見て、普段スマホやPCの画面を見すぎて疲れている目を休めましょう。
体を動かすと気が巡りだし、詰まりがとれてスッキリしてきます。
柑橘類でリフレッシュ
東洋医学にはそれぞれの臓器(五臓と言います)を元気にする「味」があるとされています。
肝の場合は「酸味」。
疲れてきたなと思ったら、少し酸味のあるものを意識して飲んだり食べたりしてみてください。
お酢のドリンクもいいし、ランチのデザートに夏みかんやはっさくなどのちょっと酸っぱい柑橘類を食べるのもお勧め。
「薬食同源(食べ物は薬にもなる)」です。その時の体の状態にあったもの、必要としているものを摂ることで、空腹を満たすだけじゃなく体の不調も整えることができるんですよ。
他にも好きなことに熱中したり、ちょっとお出かけしたりして気分を変えることも、ストレスに弱い肝にとっては大事です。
それでもしんどいのが取れないなあ、という時は、体の「自然治癒力」が下がっているかもしれません。
そんな時はぜひ、鍼灸を試してみてください。「気血」の巡りをよくするのは、実は得意中の得意です。
「肝」は調子よく働いてくれるととても頼りになる臓です。流れが滞る冬に溜まったあれやこれやのいらないものを、デトックスするのも肝の役目。
そんな肝の働きを、力いっぱいサポートします。
本格的な春はまだもう少し先。その前に冬の疲れを解消して、明るい気分で春を迎える準備をしておきましょう。